治療
アレルギー性紫斑病(血管性紫斑病)を根本的に治療する薬剤や方法はありません。
急性期は安静を保つことが大切で、症状に見合った対症療法が中心となります。
紫斑は動きの激しい部分に出来やすいので、軽い運動制限をすることもあります。
腹痛が強い場合は入院治療をすることが多くなります。
なぜなら、多くの場合は嘔吐を伴なう激しい腹痛を訴えることが多く、
家庭では日常生活が送れないからです。腹痛には副腎皮質ステロイドを使うのが効果的です。
消化管からの吸収は期待できないので、静脈からの投与になります。
また、関節痛、関節炎もアレルギー性紫斑病の症状のひとつで、多くは膝やかかとに起こります。
またひじ、指の関節炎が起こることもあります。
関節炎を起こすと、その部分は腫れ、痛みのため動かすのも苦痛になります。
歩行困難になることもしばしばあり、その場合は入院治療が必要となります。
関節炎の治療としては経皮鎮痛消炎剤やアセトアミノフェンの投与が有効です。
アレルギー性紫斑病で一番注意しなくてはならないのが紫斑病性腎炎の合併です。
血尿が出たり、蛋白がでたりということは珍しくなく、
治療しなくても、多くは徐々にその症状も消失していきます。
ただ、急性腎炎症候群や、ネフローゼ症候群を起こしている重症の場合は、
ステロイドパルス治療などを行います。
また、急激に症状が悪化しなくても、数ヶ月~数年経ってから腎不全を起こすこともあるので、
定期的な検査が必要となってきます。
アレルギー性紫斑病は腎臓の経過を見るという点でも、
完治までに時間のかかる疾患だといえます。
アレルギー性紫斑病の薬物治療を長期にわたって行うことになった場合、
「小児慢性特定疾患」という医療費の補助が受けられる場合があります。
補助を受けられる診断基準などを地域の保健所に問い合わせてみるとよいでしょう。
