老人性紫斑病
老人性紫斑病とは、60歳以上の高齢者の主に前腕部、手背部に紫斑が現れる疾患です。
形は点状であったり、まだら模様であったりとさまざまです。
加齢により血管の周囲の膠原繊維や弾力繊維が薄くなることで起こります。
真皮の厚さが減り、血管を保護する層が薄くなるために、ちょっとした機械的刺激を受けるだけで、
血管が破れ、血が皮下に溜まり、紫斑となって現れるのです。
ちょっとした打撲などで出血斑が起こるのが特徴です。
色は暗紫色で、一般的に痛みは伴ないません。
ただ、まれに痛みを感じた後で発症する例もあります。
とても目立つ出血斑なので、あわてて受診する方も多いようですが、
老人性紫斑病という名がついていても一般的に病気という見方はされません。
加齢による自然現象のようなものなので、
放置しておいても出血斑は黄色くなった後に自然に消失していきます。
ただ、他に出血傾向が起こる病気が潜んでいるということも考えられますので、
紫斑が出た場合は一度検査をしておくことをおすすめします。
検査は肝機能、血算、出血時間、フィブリノーゲンの検査などを行います。
検査結果が正常であれば老人性紫斑病だと診断されます。
数週間で自然に消失していくので治療は必要ありません。
機械的刺激を避けるために、手袋などの着用で紫斑を防ぐこともできます。
「紫斑が出る=出血しやすい」と考え、
脳出血も起こるのではないかと心配される方も多いようですが、
老人性紫斑病ではそのようなことはありません。
